西谷文和&松元ヒロライブ


「西谷文和さんの中東最新報告会&松元ヒロライブ」 に行ってきた。

西谷さんは、本来ならアフガニスタンの報告がメインになるはずであったが、「原発」の話から始まった。まず関西電力の「原子力発電は発電時にCO2を出しません」というCMを流しながら「腹たちまっしゃろ~」と。そして関西電力は独占企業であるのに、なぜCMをするのかという話になっていった。

まず、CM作成料金や放映料は、電気料金に上乗せしていくから、関西電力の腹は痛まない。そして放映料はがっぽりTV局に入り、出演したタレントにもギャラが入る。そういう構図の元でマスコミは電力会社の悪口は書けなくなった。2008年に毎日放送が「なぜ警告を続けるのか~京大異端児」というドキュメンタリーを放映したことがある。その時、関西電力は一切のCMを引き上げるという措置に出た。毎日放送の全社員に原子力は安全であるという研修を課せることによって折り合いをつけたらしい。

西谷さんは京大原子炉研究所の小出裕章先生や田中優さんを取材して、現在DVDを作成中でるらしい。ジャーナリスト視点での「原発問題」を深く追求していかれるのを、これからおおいに期待する。

原発のあとは、バーレーンでの取材報告があった。花を掲げて反政府デモをしている国民に発砲をして射殺するというトンデモナイ国だ。デモの様子の映像は、今の日本人にはない切羽詰まった熱いものを感じて、心を揺さぶられた。

日本人は、本当に上手に飼いならされてしまった。巧妙に洗脳されてしまっている。自分たちの暮らしを守る為、不正義を許さない為に、手をつなぎ立ち向かうことを、僕たちは知らない。そんなことを、西谷さんの報告から思った。

西谷さんは言った。最近の子供たちも親たちも、「空気を読む」ことばかりを気にしていると。それは自分が不利益を被ったり、いじめをされないためにだ。だから、いつも強いものの味方をしてしまう。だから、石原や橋下みたいなやつが当選してしまう。だから原発も止まらない。だから沖縄から基地がなくならない。

西谷さんの報告に続いて、松元ヒロさんのライブだ。会場にはおそらく関西のコアなファンが集まっていたのだと思う。とても温かい雰囲気で始まった。別に無理して笑っているのではないが、ひとつひとつに笑いや拍手が起きる。ヒロさんも震災で、2週間ぶりの仕事らしい。周りの芸人もキャンセルが続いていて、キャンセル料ももらえないそうだ。そのキャンセルに単位をつけたという。若手芸人なら3キャンセルシーベルトで食えなくなってしまうがただちに健康に被害はないという。そんな掴みから始まった。

とにかく笑いは絶えないのだが、その中には庶民の怒りが込められていて、すぐに消えてしまう笑いでない。心に響く何かがある。そして、最後には自分も何かに頑張らねばと元気をもらえるライブだった。5月にまた大阪でライブがある。また行くぞ。