「ジョン・ラーベ~南京のシンドラー」を観てきた。

昨日観た「南京!南京!」と比べると、日本軍の蛮行の描かれ方が随分と少なく、この程度でびびって上映をしなかった日本の配給会社は、まったくチキンな奴らだと思った。

ジョン・ラーベ研究家の大阪府立大学の永田喜嗣さんによると、ジョン・ラーベはナチス党員ではあったが、反ユダヤでもなくゲルマン民族至上主義でもなく、意味もわからずにナチスに入党したのではないかと推測されるらしい。

また、「シンドラー」とも呼びがたい。それは、シンドラーのようにユダヤ人を金儲けの為に使用していくうちに心変わりをしていったのではなく、ラーベは最初から中国人を救う気が満々であったということだ。

永田さんに言わせるとラーベは「南京のドン・キホーテ」だ。周りの空気が読めないほど、まっすぐな正義感を持ち、そして心に国境を持っていなく、相手の立場がよく分かる人物だったそうだ。

今まで映画では4度ほどラーベが描かれたことがあり、その中ではこの映画が一番よくラーベが表現されているそうだ。しかし、それでも永田さんの話を聞くと、ラーベはもっともっとピュアで愛すべき人物だったように思えて仕方がない。

このピュアで空気が読めないほどの正義感が、南京の20万人を救う奇跡を起こしたのだ。「みんなドン・キホーテになりましょう!」と永田さんはおっしゃっていた。