ある文民警察官の死~カンボジアPKO 23年目の告白

見応えがあった。

丸腰でポル・ポト派に近接する村に派遣された日本の警官。彼らは自分の身を守るために違反をおかして自動小銃を購入していた。しかし、車で移動中にポル・ポト派と思われる集団に襲撃される。彼らを護衛していた軍隊は早々にやられ戦闘不能。襲撃され放題のまま、その中で一人の警官が死ぬ。2時間近くたって応援の部隊が到着したというが…。

このドキュメンタリーではまだ描かれていないところが、多々あるような気がした。もしかしたら自動小銃で警官たちは応戦したのではないだろうか。たった一人しか殺されていないというのが不思議だからである。2時間も持ちこたえられるはずがない。

同じチームだった人たちの証言があるが、唇が震え、まだ心の傷が癒えていないことが伝わってくる。たった一人の死でも、こうなのだから、これから自衛隊の人たちはどんな苦しみを味わされていくのだろうか。

【1993年5月4日。タイ国境に近いカンボジア北西部アンピルで、UNTACに文民として初めて参加していた日本人警察官5人が、ポルポト派とみられる武装ゲリラに襲撃された。岡山県警警視、高田晴行さん(当時警部補・33歳)が殺害され、4人が重軽傷を負った。湾岸戦争以来、日本の悲願であった人的な国際貢献の場で起きた惨劇は検証されることなく、23年の月日が流れた。しかし、今、当時の隊員たちが重い口を開き始めている。番組ではカンボジアPKOの襲撃事件を様々な角度から描き出す。そこには、戦後日本の安全保障政策が大きく転換しPKOでもさらなる任務が求められることになった今、私たちが目を背けてはならない多くの“真実”がある。】