あとがきより
人が歴史を学ぶ意義の一つは、過去と現在と未来が『途切れずに連続している』という『感覚』を、思考の底流に形作ることだと思います。現在目の前にある様々な問題は、いきなり完成した形で出現したのではなく、ほとんどの場合、少しずつ視野の中で拡大しいぇきたはずですが、大抵は『はっきりわかるほど大きくなる』または『深刻化する』まで、その変化に気づかずに見過ごしてしまいます。
〜略〜
たとえ「間違った道」であっても、社会の変化がゆるやかであれば、日々の生活の延長として順応してしまい、不安や違和感を知覚しない