昭和史

江戸時代の終わりに日本は開国した。それから40年間、欧米列強の仲間に加わろうとして必死のパッチで頑張った。そして日本はロシアと戦争をして一応勝って、一等国になったと有頂天になった。

で、それからの40年。調子に乗りすぎて、満州に乗り込んだりドイツに仲良しになてもらってアメリカに喧嘩ふっかけたりして日本はボロボロの敗戦国となった。原爆まで落とされたやん。

でも、そこからまた頑張り始めた日本人はえらい。そして40年後、猫も杓子も金持ちになった(ほんまかい)。でもそこが頂点。

数年後にはバブルがはじけて日本は降下していった。今もどんどん降下中。このままいけば次の40年後は2025年。そこがどん底になるんやろうか。

今から9年後や。どんな9年後や?戦争に巻き込まれてまたボロボロか?それとも大地震でまた原発爆発してもうてるんやろか?あるいは今の政府が独裁政権となって暗黒時代か?どれもこれもミックスされてるかもな。あ〜あ、なんでこんなに悲観的やねん、ほんま

あ、この40年周期っていうのは、半藤一利さんが「昭和史」の中で書いたんどすえ。

題詠100首マラソン2016

 2003年に「第1回 題詠マラソン」がネットで始まった。参加者全員が、1つのお題につき1首、合計100首の歌を、1年間かけて詠んでいくという催しで、短歌界で活躍しているプロ級から僕のようなド素人までの162人の方が参加した。そしてその時は本として出版までされて、恥ずかしながら僕の歌まで掲載された。その当時の掲示板がまだ残されていて、13歳も若い僕が、そこに居る。
 翌年も参加して100首完走した。その時も出版する話もあり選歌までして原稿を提出したけれど残念ながら出版はされなかった。そしてそこからも数年、題詠マラソンは開催されたけれど、完走することができず、そのうち短歌からも遠ざかってしまった。
 そして今年、FACEBOOKで題詠マラソンが行われることを偶然知ることができた。昨年の父の死や、友人の死で、歌を詠みたくなっていた僕は、迷わず参加した。始まって1ヶ月ほどで70首まで詠んだが、その後8ヶ月ほどブランクがあり、11月にまだ詠み始めて、今日完走することができた。
 あふれる気持ちがある時は、「お題」は邪魔な存在であるのだけれど、そうでない時は、心の底に眠った感情を引き出してくれるきっかけになるものなんだと、あらためて気づいた次第である。
 記録として僕の拙い歌を並べて置く。
001:地    いまはもう煙となってひさかたの天をゆく君我は地上に
002:欠    箸で摘む父の欠片を骨壷に足から順に積み上げてゆく
003:超    ゆうつずの彼方を見上げ君がいる超新星となり君がいる
004:相当   存在をいつも感じるあの日から我が父思う相当つよく
005:移    父乗せた寝台は部屋から部屋へ移りても家へ帰ることなし
006:及    来世まで言及ぶには未熟すぎ青春語るほど熱くなく
007:厳    風琴の重低音が厳かに友の魂揺する教会
008:製    原発にヘリを落とせば水爆の製造などは必要あらまし
009:たまたま たまたまたまきはる世に生まれては君と出会ってお前が生まれ
010:容    旧友の訃報が届き我が胸の容量超えて冬、夜深く
011:平   護摩を焚き平安願う其の坊主むかし我らのガキ大将
012:卑   あほんだらカネに卑しい政治屋が何が矜持や品格じゃボケ
013:伏   ケータイをなくしたからと真土山待ち伏せておりそんな口実
014:タワー 幻惑のシャンパンタワーあふれまい新自由主義など糞食らえ
015:盲   我が国は盲者あふれてスリーエス政策いまやたわわに実る
016:察   警察の安寧秩序は権力を維持するために今も昔も
017:誤解  政治的対立軸の誤解ありもはや右や左ではない
018:荷   お荷物と非生産者を定義する新自由主義は亡国一途
019:幅   あかねさす日本会議の幅利かす暗黒の時 未来はあるか
020:含   ほらみてみぃ貧乏人の食べもんはGMO含むもんしかあれへん
021:ハート  偽物のハート見抜けぬやつばかり大阪人よしっかりせえよ
022:御    御陵前東に入れば南宗寺堺市立第三幼稚園跡
023:肘    肘掛けの左右どちらも使えずに肩をすぼめて一人映画館
024:田舎   田舎にはありがちなもの人情と田んぼに自然そして原発
025:膨    あまのはら富士が膨らむ近ごろは爆発すれば憲法も消え
026:向    たましいはどこに向かうか知っている人の群れから我は逸れて
027:どうして なんでなんどうしてなんええ奴ほど先に逝くねんなあ井上よ
028:脈    肩と肩触れてる母の息浅く思わず脈を測る車中にて
029:公    教会へ友を訪ねる雨の日に人は溢れて公道黒し
030:失恋   本当の失恋の時それはたぶん我かお前がこときれるとき
031:防    戦車より消防車好きという子にプレゼントするゴミ清掃車
032:村    米軍が乳児幼児を銃殺のイシャキ村など安倍は知らぬか
033:イスラム イスラムの印象操作してるのは戦争好きな商人たちか
034:召    この国も逃げることなどできるよな召集令状出すはずもなく
035:貰    嫁貰うの「貰う」てなんやモノとちゃう人間やぞと花嫁の父
036:味噌   高野豆腐白味噌雑煮棒鱈に百合根の炊いたん嗚呼帰りたい
037:飽    日本人平和に飽きたか武器を持て戦え殺せアメリカ守れ
038:宇    あべちゃんに尻尾ふりふりワクチンをばら撒き目指せ八紘一宇
039:迎    ミサイルと人工衛星は違うやろそれに迎撃なんか無理やし
040:咳    怒りもて短歌を詠めば咳き込んで眉間の皺が怖いよと妻
041:ものさし  家庭科の竹ものさしで尻を打つモノクロームの先生が居て
042:臨     我の肺汚し続けし煙突のありて臨海工業地帯
043:麦     父が呑む麦酒を盗み飲み我は大人になんかならぬと誓う
044:欺     いくたびも繰り返すのか同じよな過怠おのれを欺くばかり
045:フィギュア 怪獣のフィギュアが風呂の釜のなか溶けるを眺む少年時代
046:才     もうあとは抱きあうための時間だけ残して我は五十六才
047:軍     米軍の特権をなぜ吠えぬのか嗚呼ぬばたまのレイシストたち
048:事情    二合しか炊けへんかったどうでもええ事情を君に問い糾されて
049:振     僕が触れ君に触れられさざなみの夜を漕ぎゆく共振の舟
050:凸     経年でなだらかになる凹凸とやっこい肌に僕はまみれる
051:旨    旨酒を今宵一献酌み交わす我の恩師は八十四なり
052:せんべい 擦り切れたせんべい布団神々し妹背契った我らの証
053:波    地下鉄をたった四駅乗るだけで文化が変わる難波と梅田
054:暴    ほんまはな暴力団の町いうたら大阪ちゃうで神戸なんやで
055:心臓   柔らかな乳房隔てて心臓の鼓動感じる我の胸にて
056:蓄    蓄えはなくともいつも流れあり清々しくて恥ずることなし
057:狼    虚しきやただ一匹の狼に急行列車通り過ぎゆく
058:囚    長堀を西へ下れば陽の光まなこに射し入る囚われの我の
059:ケース   我が家の烏兎怱怱を眺めおりケースの中の優しき眼
060:菊    漸くに理想の時が訪れる移ろい菊のようなあなたと
061:版    新しき版を重ねむ相方と綴る二人のたまゆらの書史
062:    わが妻の下腹部に縦一筋の既往歴あり指で辿りて
063:律   あずさゆみ音律かさね上に下にリズミカルにひとつになって
064:あんな ひさかたの水平線に月が沈むあんなに遠く離れてたのに
065:均   均霑な世などは夢の夢なのか醜聞を撒く政客ばかり
066:瓦   精神の瓦解しそうなぬばたまの頭にボトル打ちつけた夜
067:挫   木枯らしに挫折が服を着る我を嗤え明日のためにその一
068:国歌  国歌を歌わず処罰されるのはあの金さんちでさえされませぬ
069:枕   連れ合いの枕のかおりむさぼりてまどろむ休暇午前十二時
070:凝   春の日に凝りて固まる君の肩や背中や腰をほぐすよ僕は
071:尻    能なしの独裁きどるものたちの尻馬にのる盲目メディア
072:     その壷に入りきれざる骨の父何処の空で風に還らむ
073:なるほど よもすがら会えなくなるほど苦しくて吐きそうだから月に遠吠え
074:     弦月夜ひとり佇む歩道橋みちてゆくのかかけてゆくのか
075:肝    群肝のこころは腐臭漂いて何処か遠くで季節すぎゆく
076:虜    われよ我亡虜となりて道迷い、嗚呼、われよ我光はどこだ
077:フリー   プレスリージャックナイフリーゼント28日はロカビリーの日
078:旗    デフォルトはいつも白旗かかげてる自分に嫌気さしているけど
079:釈    われ、我を釈放せしめもう二度と此処に来るなと抱きしめんとす
080:大根   野菜室奥に転がる玉ねぎの陰に隠れる大根のへた
081:臍    臍の下三寸下れば人類の根源ありてこんにちはさようなら
082:棺    ぬばたまの棺に入りてひとりごつ むっちゃおもろい人生やったわ 083:笠    朴訥で語ればさらに棒読みのローアングルな笠智衆なり
084:剃    この国はもはや終わったコンテンツ心静かに剃髪をする
085:つまり  つまりもう語りたくもないバッカバカしくて見慣れた場面強行採決 086:坊    坊さんが放屁する間にひたひたと近寄りしもの、我の背を撃て
087:監    あべはじめげすいやつらのせいじやがわれらのくにを監獄にする
088:宿    灰の中毅然と宿るうずみ火よ我らの胸に光と熱を
089:潮    引き潮が足裏の砂少しずつ削るともわれ凜と立つべし
090:マジック 風車じっくり見れば馬鈴薯の花びら舞いてマジックペタル
091:盤  ははそはの母は時間をさかのぼり初めてのよに鍵盤かなで
092:非  人に非ず、我ら市民をたぶらかし1%に媚びる政治屋
093:拍  世界的同時多発の右傾化は無知で無恥こそ拍車をかける
094:操  道徳を点数化して粛々と生徒を操り人形にする
095:生涯 何も得ず何かになれずただ揺れる柳のようにわれの生涯
096:樽  樽腹を君の刃で切り裂けばによろによろとアンニュイ垂れて
097:停  我が心の東湊電停前今も聞こえる踏切の音
098:覆  覆すほどの祖国は何処にある瞼の裏の海は深くて
099:品  品性の欠片散らばり粛々と粉塵漂う国会議事堂
100:扉  透明な呼吸整えて立ち上がる光はあるか扉の向こう