さよなら家族

 

「伊丹の物語」として3年かけて地元を取材し、できあがったごまのはえさんの戯曲。
伊丹に住む豆腐屋を営む架空の家族の変遷を辿りながら、
伊丹の歴史をちりばめた心温まる物語だった。

とてもせつなくて、羨ましかった。
僕が伊丹の住人なら涙がハラハラと止まらなかったかもしれない。

細かな小道具はいっさい使わず、すべてパントマイムでおこなわれ
特に、高安美帆さんの豆腐を作り上げていくマイムは、とても美しかった。
なぜか、映画「あん」での、あずきを作るシーンが目に浮かんできた。

池川タカユキさんの、あのわけの分からんほどアホみたいな「こうじ」も良かった。
姉が突然泣き出して、それを心配したこうじが
「どないしたん」って聞いたら
姉が「お願いやから死んで」
それを聞いたこうじも泣き出して
二人でわんわん泣いてるところなんか最高!

しかし、171号線で、ゾウの行進があったとは。
そのゾウたちが武庫川で一晩過ごしたとは。
伊丹がストリップのメッカだったとは!

いつか自分の町の物語を作ってみたいと
思わせるほど、刺激的な演劇だった。
いっぱい笑って、いっぱい感動した。

ええわぁ、演劇って。