天保十二年のシェイクスピア

 

「天保十二年のシェイクスピア」を観てきた。原作は井上ひさしで、シェイクスピア全戯曲37作品の要素を様々な手法で盛り込んだ3時間20分もの大作だ。何度か上演されたことがあって本来は4時間を超えるらしい。確かに長くて後半は腰が痛くなってしまったが、とても面白い芝居だった。

芝居の流れも台詞もテンポが良く、言葉が洪水のように溢れかえっているが聞き取りにくいことはなく、すうっと耳の中に流れてくる。言葉に隙間がないのだ。アドリブなど入る余地のない完璧な井上ひさしの世界が構築されている感じだ。またポルノチックな言葉も平易に使われているけれど何故か下品には聞こえないのが不思議だ。

僕はシェイクスピアなどほとんど知らないに等しいのだけれど、それでも充分に楽しめた。でもシェイクスピアを知っていればもっと楽しめただろうにとちょっと悔しい。今後機会があればシェイクスピアの劇を知っていきたい。

とにかく、華やかでテンポが良くエロチックでコミカルで、役者さんたちのイキイキとした演技やパワーに圧倒されるお芝居だった。観て良かった!