まだ「山の声」から離れられない

良い芝居を観た後は、いつまでたってもホカホカと心を温めてくれるような気がする。くじら企画の「山の声」は未だに僕の心の一部を占めている。その原案となった「孤高の人」を読み終えて、「山の声」の脚本も読んだ。加藤文太郎の「単独行」という本も手元に今日届いた。

「孤高の人」では加藤文太郎の孤独について多くの描写があった。孤独を追い求めながら孤独から逃げようとする冬山でのロンドのような戦い。無性に誰かと語りたくなるがそこには誰もいない。生き物が一切存在しないのだ。しかし生身の人間が観ることができないほどの荘厳な景色がそこに繰り広げられる。

孤独って何なんだろう。身近なほんの数人が居なくなるだけで、もう僕は孤独だ。孤独に向きあえば向き合うほど、孤独であることが鮮明に浮き上がってくる。どうすれば孤独であることを忘れられるのかということを考え始めた時から孤独が始まる。

愛妻家であり子煩悩であった加藤の人柄やその人生をもっと知りたくなった。これから「単独行」を読んでみようと思う。

さて、明日は「大阪マクベス」を観に行く。ポスターの図柄はどう見ても大阪の知事のように見える。そう、あのなんでもお金でしか物事を考えることができない独裁者がマクベスってことなんでしょう。かなり楽しみだ。