笑の大学

 

演劇などにはこれっぽっちの興味などもなく
上演禁止に持ち込もうとしていた検閲官が
劇作家とのやりとりの中で
次第に演劇の面白さを感じ取っていき
友情さえも培わすようになっていく物語だ。

戦前戦中の国家は、演劇や映画を
国威発揚に利用するがため
大政翼賛会の中に組み込んでいった。

多くの文化人たちは、自分が生きていくため
家族を養うため、
自分の思想を捨て、
国家の言いなりになった。

面と向かって国家と闘った文化人は、
牢屋に閉じ込められ
拷問にあわされ、獄死した。

でも、国家に従っているふりをしながらも
強かに、そしてやわからに
どこかに自分の思いをしのばせながら
生きた演劇人もたくさんいたはずだ。

この笑の大学に登場する劇作家も
そんな人物として描かれている。
可笑しいけど、涙が出そうになる。

この芝居は極上の演劇賛歌だ。