ちょっとうれしい

ドシロウトなりに正直に書こう。
つまらなかった。

なぜ観客がそこまで笑うのかわからなかった。昔からのファンが集まった同窓会だったんだろうか。 演者と同じくらいの年齢層の方が多かったように思う。

オムニバスの中に即興芝居を取り入れたものだったらしいとパンフを見てわかった。即興などはファンには面白いだろうが、イチゲンサンにはあまり魅力的なものでもない。役者の個性や劇団のことなどを知っているのと知らないのとでは、面白みが全然違うだろうし、それらを知らなかった僕にとっては、即興のようには思えなかった。おそらくベテラン女優ばかりだったので、どんなシチュエーションでさえやりつくしているだろうかあら、逆に即興的な感じを出すほうに苦心したのではないかと、勝手に思ったりする。

おそらく脚本があったと思われる「母の骨」は、芝居をあまり観たことがない僕にとっても、ステレオタイプな展開で、この劇団があえて演じる意味が伝わらなかった。悪い意味での既視感であったように思う。

「音楽選定委員」は、面白かった。森本さんの微妙な間で笑わせてもらったが、家族が小さな卓袱台を囲んでおでんをつっつく「茶の間」は、あまりにも古典的な笑いで、ため息がもれてしまった。「お父さんの卵があったんだよ」って、なんかサブイボが出てしまった。でも、大半の観客は笑っていた…。

パンフには“世の中を変えていくのは「笑い」と「人の役に立ちたい」という思い”と書いてある。確かにそうであるが、この程度で世の中は変わらんやろうと思った。 一生懸命さは伝わったが、心は何も動かされなかった。単なる「笑い」だけではなく、そこから垣間見るものが何かないと虚しいような気もする。